忘備録その3です。
たまたま路面電車で移動中、
目に留まってしまったお店がございます。
どうしても心惹かれてしまい、食後のデザートを食べに向かいました。
NordstrasseにあるLiebeck & Gabel
地味なケーキ屋さんでレトロ感あり。
あまり混んでもいなさそうなので、気軽に入店できました。
コーヒーを注文したしましたら、こんな感じで・・・
銀のトレーにミルクが何故か二つ
コーヒーの香り、お店の雰囲気が昭和です。
ケーキはボリューム満点
友人と二人、レトロ感を満喫しておりましたら、
次々にいかにも常連というお客様がいらっしゃいました。
お客様の年齢層は60代~
レトロなワケが呑み込めました。
店内は古さはあっても非常に清掃が行き届き、
ゆったりと時間がながれております。
しかも、メニュー出された後は放っておいてくださるので、
気兼ねなく長居できるという心地よさがございます。
お陰でお喋りをたくさんすることができました。
そして、一度お店の前を通って超気になっていた食堂がございます。
Kaiserswertherstr.47 にあるお店『Dorflaedchen』
お店のホームページなどはございません。
ひっそりしてますが、入るには勇気がいる店構えなのです。
ですが、この度の診察終了後、ランチを求めて参りました。
入ったら、どうやって注文すりゃいいのか分からず。
ぼーっとしていたら、目の前の食事中の小母さんに声をかけて頂く。
メニューはお店のレジ付近に貼ってあり、
日替わりランチを5ユーロで頂けるようです。
この日はマッシュポテトとほうれん草に目玉焼きセット
注文をお願いして席につきましたが、
お客様は何故か皆さま年金生活の常連客ばかり。
先程のケーキ屋さん同様、近隣のご年配客に人気のようです。
おばあちゃんたちの会話は、糖尿病と神経痛をメインに
骨の病気がどうの・・・とか、もっぱら健康の話題が中心。
そんなところへ私の料理が運ばれ、
店主のおばあちゃんが、いきなりここで、
「今年いっぱいで店を閉めることにしたわ」と重大発表がっ!?
ええっつという驚きの空気が店中に行きわたり、
思わず私まで、まあなんてこと…とつられてしまった。
「25年間働き続けたのよ。25年よ」と店主おばさま。
「店を継いでくれる人もいないしね・・・」
これを聞いて思わず、私がっ!って言いそうになったりして。
常連客の小母様たちの残念そうなため息とともに、
25年頑張ったわねという労いの言葉が口々に語られておりました。
すると、何故かここで店主おばちゃまからチョコプディングのおススメが。
なんと、タダでチョコプディングをデザートに頂くことに。
お料理で十分満腹だったのですが、
せっかっくのご好意をお断りするのはあまりにもはばかられ、
頑張って完食させて頂きました。
もう、お腹超はちきれそうなまま、お会計を済ませ、
お礼を言って帰路につきました。
本当はランチもデザートも写真を撮りたかったのですが、
パシャリとやるにはあまりにも勇気が要るため断念。
糖尿病や閉店話の最中に、シャッターは切れませんでした。
お料理は本当に、コスパに優れて最高でした。
年末の閉店前に、もう一度訪れてみたいお店でございます。