ハンガリー滞在5日目、博士の高校時代の親友を訪ねて Telekgerendas(テレゲレンダーシュ)という村へ。
人口1700人の村なのですが、電車が止まるという便利さ。
村のメインストリートを歩く
道の両脇にはたわわに実ったプラム、サクランボの木がございます。
家の人が手入れしているもの以外、自由に採ったり、食べたりしてもOK。
博士と試しましたが、甘くて美味しい。
自宅で鶏や豚、ガチョウを飼っている人が多いので驚き。
鶏も柵を越えて餌を食べに道端に出ております。
博士とそのご友人、なんと40数年ぶりの再会。
お互い孫もでき、あれこれ話が尽きません。
三歳になるお孫さん・・・可愛い
このお孫さんがちょろちょろしながら何か唄っておりまして、何の歌かと博士に聞くと・・・
«トルコ軍が来る・・・»って歌っていると。
私、これを聞いて大笑いしてしまいました。
もう笑いのツボにドンピシャ。
300年前にトルコ侵略をうけたハンガリー。
その当時、トルコ軍がハンガリー人をどう扱ったのかが歌い継がれております。
♪ トルコ軍が来る。♪
♪トルコ軍があなたを捕まえて、塩を入れた井戸に放り込む。♪
♪縛り上げて車輪に顔をあて、歯をボロボロに折る。♪
♪トルコ軍があなたを撃ち殺す。♪
内容は決して笑えないのですが、これが延々と歌い継がれているから驚き。
博士の世代でも同じ内容でみんな唄っていたそうです。
時間があっという間に過ぎて、最終電車に間に合うように帰路につきました。
なんかのどかな田舎。
これは昔、養豚に使っていた小屋
駅のホーム
ホームのベンチがなんともレトロ感満点
駅に向かう途中、偶然にもう一人のクラスメイトに遭遇。
髪の毛も薄くなり、風貌も変わっていたらしいのですが、声を聞いてだれかすぐ分かったそう。
男三人、おーおーという感じで何やら話しておりました。
二人の息子さんは結婚して独立しているという話を聞いて、博士は早速、
『君のところ、孫はもういるのかい?』と聞くと、
『なんとか(息子夫婦は)頑張っているんだけど、まだなんだぁ』
『それじゃ、君も頑張って助けてあげなきゃ』
『俺が助けちゃ、そりゃ孫じゃなくなるだろう・・・』
ハンガリー人らしいユーモアセンス。座布団一枚。
村にお店は一軒だけ。
小さな村ですが、自然にあふれて時間がゆったりとしておりました。
また訪れてみたい場所の一つとなりました。