さて、またハンガリー旅行の続きです。
この度は博士の生まれ故郷ベーベーシュチャバのご紹介です。
ブダペストのケレティ駅より列車に揺られて1時間45分。
すっかり新しくなった駅に降り立ちました。
博士の叔母さんと従妹のところへ訪問する前に、市場へ直行。
市場で腹ごしらえ致しました。
ベーケーシュチャバはブタペストから更に東南にあるベーケシュ県の県都。
人口わずか6万人の町には、劇場もございます。
街の中央にはクリスマスマーケットとスケートリンクが。
こういう光景はドイツと一緒でございますね。
昔、マクドナルドだった左角の建物ですが、
もうマックは閉店し、テナント募集になっておりました。
でも、その昔は見ることがなかったゲバブ屋ができてたりして、
ブタペスト同様、食も国際化してきております。
街の通りが綺麗で絵になります。
街のいたるところが整備され、カルチャーセンターができていたり、
私が初めて行ったころと少し様変わりしておりました。
でも、やっぱりどこを見ても綺麗。
ゆったりしていて時間を忘れてしまいます。
EUに加盟して、西側の資本が入り、
同じスーパーや家電量販店が入ったショッピングモールが登場したり、
見た目は豊かに映るようになったかもしれません。
でも、年金受給者や地元で働く人たちの賃金は上がらず、
物価だけは上昇しているので、生活は決して楽ではないようです。
月給は450ユーロから480ユーロ程度で、
光熱費は西側とほぼ同じ位と聞いて驚き。
共産主義時代のおかげで、それぞれ持ち家なのがせめてもの救い。
でも、多くの人がギリギリの生活をしているのが現実です。
大学を卒業して、イギリスでホテルメイドの仕事をするという。
賃金はハンガリーより高く、良いのかもしれませんが、
なんとも話を聞いていて切なくなってしまいます。
市場で何人かの人と話をしましたが、
「息子がドイツの○○○で仕事してる」という人も多かった。
ハンガリーの若い労働力が、近隣諸国へ流出しているという現実。
10年前に訪れた時と比べて、公共施設は立派になりましたが、
庶民の生活はあの頃より厳しさを増している気が致しました。